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歯科症例9

猫 (Mix) 5才 男の子

口の臭いが気になる・食べるときに口の中がギシギシ鳴っている・口に痛みがあり食べにくいみたいとのことで来院されました。
診察では、強い歯肉炎 が認められました。
術前検査の後、歯科治療処置を行うことになりました。
歯神経ブロック後、スケーリング・歯周プローブ検査・ルートプレーニング・キュレッタージ・ポリッシング等の処置、歯科用軟膏の注入を行いました。
また、右上顎第4前臼歯と左下顎第3前臼歯・第1後臼歯には「破歯細胞性吸収病巣」(ネックリージョン)が認められ、特に吸収が進行していた歯・ぐらつきのひどい歯を抜歯しました。
破歯細胞性吸収病巣(ネックリージョン):歯を溶かしていく進行性の疾患です。進行すると歯の象牙質や歯髄が露出し、痛みを生じます。

右上顎と左下顎の写真です。ネックリージョンが認められます。

 

処置前

 

処置後

 

経過:歯科治療処置から1週間後に受診されました。歯肉の炎症は治まってきていました。