文字の大きさ
歯科症例7

トイ・プードル 7才 女の子

切歯のぐらつきがあり、他院での歯科治療(EMP療法)を受けたが十分な改善がみられなかったため、術前検査の後、当院で歯科治療処置を行うことになりました。
歯神経ブロック後、スケーリング・ルートプレーニング・キュレッタージ・歯周プローブ検査・ポリッシング等の処置と特にぐらつきのひどい歯を抜歯・縫合し、歯周ポケットの深い部分には歯科用軟膏を注入しました。

歯神経ブロック

 

スケーリングは、切歯の裏側や後臼歯など、普段見えない狭いところも隈なく行います。

 

歯周プローブ検査

 

ルートプレーニングとキュレッタージ

 

切歯の抜歯・縫合

右上顎 第一後臼歯も歯根膿瘍で激しいぐらつきが認められたので、抜歯・縫合しました。
上顎第一後臼歯は三根歯(歯の根元が3本に分かれている歯)であるため、高速ハンドピースにて歯を3本に分割して抜歯します。

分割前

 

分割後

抜歯後

処置後

経過:歯科治療処置から1週間後に来院され、歯科用軟膏を再注入しました。
飼い主様より「元気で食欲もしっかりあり、痛がる様子はありません」とのことでした。