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歯科症例26

チワワ 9才9カ月 男の子

普段からご家庭で歯みがきをされていましたが、3~4ヶ月前から口の右側奥のあたりを痛がることがあり、歯みがきが十分にできなくなっていて、ついさっき右上の奥歯がぐらついているのに気づいた、とのことで来院されました。
全体的に歯石はあまり付いていませんでしたが、右上顎第4前臼歯にひどいぐらつきが認められたため、麻酔下での歯科治療処置(抜歯処置)を行うことになりました。
処置までに口腔内の状態を少しでも良くしておくため、術前に抗生物質をお渡ししました。
処置当日までに口臭はましになりましたが、やはり口の右側を痛がっているとのことでした。
歯神経ブロック後、歯周プローブ検査、スケーリング、ルートプレーニング・キュレッタージ、ポリッシングを行い、特にぐらつきのひどかった歯を抜歯・縫合、歯周ポケットの深い部分には歯科用軟膏を注入しました。

歯周プローブ検査

スケーリング

ルートプレーニング・キュレッタージ

 

抜歯窩は生理食塩水できれいに洗浄してから縫合します。

ポリッシング

歯科用軟膏の注入

処置前(右上顎)

処置後(右上顎)

処置前(右下顎)

処置後(右下顎)

処置前(左上顎)

処置後(左下顎)

処置前(左下顎)

処置後(左下顎)

ぐらついている歯は他にもありましたが、今回の処置と今後のデンタルケアにより状態改善が可能と判断した歯については、今回抜歯は行いませんでした。
処置翌日の朝、少し顔が腫れていましたが、食欲はしっかりあり、退院となりました。
退院時には、歯科検診結果表をお渡ししています。

経過:処置から8日後の来院時には、歯肉の炎症は治まっていました。
食欲もあり、口を気にする様子はないとのことでした。
しかし、残っている歯にも少しぐらつきがあるため、今後のデンタルケアが重要です。

ご家庭での歯のお手入れ、がんばりましょう!