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歯科症例17

チワワ 7才4か月 男の子

実は乳歯が残っているので、歯を診てほしいとのことで来院されました。
診察では、下顎の乳犬歯が左右2本とも残っており、歯周病も認められました。
そこで、術前検査の後、全身麻酔をかけての歯科治療処置を行うことになりました。
このわんちゃんは2年前から心疾患(僧帽弁閉鎖不全)を患っていて継続治療中です。  
そのため全身麻酔下での処置は、特別な麻酔法と管理を行いました。    
歯神経ブロック後、スケーリング・ルートプレーニング・キュレッタージ・歯周プローブ検査・残っていた乳犬歯の抜歯・ポリッシング等の処置を行い、歯周ポケットの深い部分には歯科用軟膏を注入しました。
 
歯神経ブロック

 

スケーリング

 

歯周プローブ検査

 

ルートプレーニング・キュレッタージ   

 

残っていた下顎の乳犬歯(左右1本ずつ)です。

  

抜歯しました。

 

*抜けずに残っている乳歯をそのままにしておくと、口内炎や歯周病の原因になります。

研磨剤をつけてポリッシング

 

歯科用軟膏の注入

 

順調に麻酔覚醒し、その後フードを食べてくれました。
翌朝の歯の様子です。
歯肉の炎症はほぼ治まっており抜歯した部分も問題ありませんでした。

 

 

退院時には、歯科検診結果表をお渡ししています。

経過:退院後、おうちに帰ってすぐにフードを食べ、翌日にはいつも通りの様子でした、との報告をいただきました。
処置から9日後に経過診察、 これからお口の中を健康に保っていただくため、歯みがきの仕方をお伝えしました。
ご家庭での歯のお手入れ、がんばりましょう!