ミニチュア・ダックスフント 9才4カ月 男の子
左頬の腫れを主訴に来院され、抗生剤の内服で改善しましたが再発をくり返したため、術前検査の後、麻酔下での歯科治療処置を行うことになりました。
口腔内レントゲンで確認後、スケーリングにより歯石を取り除いたところ、左上顎第4前臼歯が折れ、歯髄が露出した状態であり出血が無いことから、すでに壊死しているとわかりました。
そこで、歯神経ブロック後、左上顎第4前臼歯の抜歯・縫合を行いました。
また、全体の歯周プローブ検査・ポリッシングも行っています。
処置前
スケーリング後
歯が折れて露髄しています。
抜歯する歯を分割しているところです。
左上顎第4前臼歯は三根歯(歯の根元が3本に分かれている歯)であるため、高速ハンドピースにて歯を3本に分割して抜歯します。
抜歯後、壊死組織を取り除いて洗浄し、歯科用抗生物質製剤を入れて縫合しました。
縫合後
ポリッシング
今回抜歯した歯です。
経過:処置から15日後の来院時には歯肉の炎症はなくなっており、縫合部分も問題ありませんでした。
そこで、歯みがきの仕方についてお伝えしました。
処置から15日後の歯の様子です。