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周術期に用いる各種鎮痛剤
~当院で周術期(術前・術中・術後)に用いる各種鎮痛剤~

それぞれの処置・手術に応じた疼痛(痛み)のレベルを予測して、それに対応する適切な鎮痛法を選択しています。

1.オピオイド

麻薬系鎮痛剤・・・最も効果的な鎮痛剤  強い痛みを伴う手術に必ず使用します

モルヒネ 注射剤です
フェンタニル 注射もしくは持続点滴として使用します
フェンタニルパッチ 体に貼るタイプ 強力な術後鎮痛が得られます
コデイン 経口薬です

非麻薬系鎮痛剤・・・軽度の痛みに対して有効

酒石酸ブトルファノール 注射剤です
塩酸ブプレノルフィン 注射剤です
トラマドール 注射および経口薬です

2.局所麻酔

オピオイドとの併用によりさらなる鎮痛が望めます

リドカイン 浸潤麻酔、ブロック注射として使用します
ブピバカイン 浸潤麻酔、ブロック注射として使用します

3.補助鎮痛剤

作用部位の異なる鎮痛剤の組み合わせにより、より安全で効果的な鎮痛と麻酔が可能となります

  • NMDA受容体拮抗薬  ケタミン
  • α2アドレナリン作動薬  メデトミジン
  • マロピタント
  • ガバペンチン
  • NSAIDs(非ステロイド系消炎鎮痛剤)・・・動物種や年齢・使用目的により使い分けます
    ・ピロキシカム
    ・メロキシカム
    ・ロベナコキシブ
    ・EP4選択的拮抗薬・消炎鎮痛剤

 

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