お知らせ
2014.08.02

歯科の治療と処置 49

ミニチュア・ダックスフンド 9才2カ月 女の子

歯を診て欲しい
歯石がひどい
ドライフードを食べる時、前歯で噛むのを避けているみたい

とのことで来院されました。

診察では、歯石が大量のため歯はほとんど見えない状態、重度の歯肉炎・歯周病が認められ、
十分な術前検査の後、麻酔下での歯科治療処置を行うことになりました。

術前検査として尿検査・血液検査・心電図検査・胸部レントゲン検査を行いました。


口腔内の状態を少しでもよくするため、術前より口腔内用のサプリメント・抗生物質を飲ませていただき、
処置までに口臭は少し改善していました。

麻酔下での歯周プローブ検査後、
歯神経ブロック、スケーリング、ルートプレーニング・キュレッタージを行いました。

  
歯周プローブ検査                 歯神経ブロック

  
スケーリング              ルートプレーニング・キュレッタージ


歯周ポケットが深くぐらついていた下顎切歯1本と破折していた
左上顎第1前臼歯を抜歯、
歯槽骨のトリミング・生理食塩水で洗浄の後、縫合しました。

  
下顎切歯                     抜歯縫合後


左上顎第1前臼歯 抜歯・縫合後

フッ素配合の研磨ペーストを使ってポリッシングを行い、
ポケットの深かった部分には歯科用軟膏を注入しました。

  
ポリッシング                  歯科用軟膏の注入




    
処置前(右上顎)                 処置後(右上顎)

    
処置前(右下顎)                 処置後(右下顎)

   
処置前(左上顎)                 処置後(左上顎)

   
処置前(左下顎)                 処置後(左下顎)


 退院時には、歯科検診結果表をお渡ししています。


経過①(処置から8日後):元気と食欲はしっかりあるとのことでした。
歯肉の炎症はまだ少し残っていましたが、歯のぐらつきは軽減していました。
歯周ポケットも浅くなっていました。
歯科用軟膏を注入し、これからお口の中を健康に保っていただくため、歯みがきの仕方についてお伝えしました。

 



経過②(処置から2週間後):歯のぐらつきはほぼなくなっており、歯肉の炎症も治まっていました。
歯みがきは頑張ってしているが、前歯は触らせてくれないとのことでした。

経過③(処置から1ヶ月後):前歯は、上顎なら少しずつ歯みがきができるようになったそうです。



 引き続き、ご家庭での歯のお手入れ、がんばりましょう!  

 

 


  <参考>

*歯周プローブ検査:歯周ポケットの深さを1本ずつ測定します。

*ルートプレーニングとキュレッタージ:歯科治療処置では、見えている歯垢や歯石を取るだけではなく、
                   歯周ポケットの中もきれいにすることがとても重要です。

*ポリッシング:歯石を除去すると歯の表面には目に見えない傷がつき、歯垢・歯石が付きやすい状態になっています。
        専用の研磨剤と機械でツルツルに磨き、処置後もお口の中を健康に保てるようにしています。

ペインコントロール:できるだけ痛みのない手術や処置のために。そして、より安全な麻酔のために。

 

 

 

 

 

院長は日本小動物歯科研究会に所属、技能レベル1~レベル4まで、動物歯科の全レベルを修了しており、
当院ではそれに基づいた適切な歯科治療を行っています。    

 

日本小動物歯科研究会HP 「無麻酔で歯石を取る?!」
<コラム>デンタルケアのお話  

 

 

 

  *歯科の治療と処置 一覧はこちらをご覧ください。