お知らせ
2014.07.19

歯科の治療と処置 48

チワワ 13才 女の子

口臭がとてもきつくなり、食欲が落ちている
口を触られるのをとても嫌がるようになった
食べにくそうな様子がある
とのことで来院されました。

診察では、多量の歯石がついており、歯槽膿漏もありぐらつきがひどく、
かなり重度の歯周病が認められ、歯科治療処置が必要と思われました。

しかし、心雑音が認められたたため、まず心臓の検査を行いました。
検査後、しばらく投薬を続けて状態を安定させてから、歯科治療処置を行うことになりました。




麻酔下での歯周プローブ検査・歯科レントゲン検査後、
歯神経ブロック、スケーリング、ルートプレーニング・キュレッタージ、ポリッシングを行い、
ポケットの深かった部分には歯科用軟膏を注入しました。

  
歯周プローブ検査                  歯神経ブロック

  
スケーリング                  ルートプレーニング

上顎の臼歯部分は左右ともに多量の歯石がついており、歯面がまったく見えない状態でした。



歯石を取り除くと、特に右上顎の第4前臼歯・第1第2後臼歯部分はぐらつきがひどかったため
抜歯処置を行い、歯槽骨のトリミング・生理食塩水で洗浄を行った後、縫合しました。

  
抜歯後                縫合


  
フッ素配合の研磨ペーストでポリッシング      歯周ポケットが深い部分に歯科用軟膏を注入




   
処置前(右上顎)                 処置後(右上顎)

   
処置前(右下顎)                 処置後(右下顎)

    
処置前(左上顎)                 処置後(左上顎)

  
処置前(左下顎)                 処置後(左下顎)



 退院時には、歯科検診結果表をお渡ししています。

経過①
(処置から8日後):元気と食欲はしっかりある、フードを一粒ずつゆっくり食べているが、
痛みがあるのではなく、様子を見ながら食べているという感じとのことでした。
歯肉の炎症は治まっており、口臭もありませんでした。
犬歯部分の歯周ポケットはとても浅くなっていました。
歯科用軟膏を再注入し、これからお口の中を健康に保っていただくため、歯みがきの仕方をお伝えしました。

  



経過②(処置から約40日後):歯垢・歯石はついておらず、とてもきれいでした!


 引き続き、ご家庭での歯のお手入れ、がんばりましょう!   

 


  <参考>

*歯周プローブ検査:歯周ポケットの深さを1本ずつ測定します。

*ルートプレーニングとキュレッタージ:歯科治療処置では、見えている歯垢や歯石を取るだけではなく、
                   歯周ポケットの中もきれいにすることがとても重要です。

*ポリッシング:歯石を除去すると歯の表面には目に見えない傷がつき、歯垢・歯石が付きやすい状態になっています。
        専用の研磨剤と機械でツルツルに磨き、処置後もお口の中を健康に保てるようにしています。

ペインコントロール:できるだけ痛みのない手術や処置のために。そして、より安全な麻酔のために。

 

 

 

 

 

院長は日本小動物歯科研究会に所属、技能レベル1~レベル4まで、動物歯科の全レベルを修了しており、
当院ではそれに基づいた適切な歯科治療を行っています。    

 

日本小動物歯科研究会HP 「無麻酔で歯石を取る?!」
<コラム>デンタルケアのお話  

 

 

 

  *歯科の治療と処置 一覧はこちらをご覧ください。