お知らせ
2014.03.16

歯科の治療と処置 42

 

Mix (〈マルチーズ1/4×パピヨン〉×パピヨン)8才5か月 男の子

5日前に前歯が1本抜けたので、歯を診てほしいとのことで来院されました。
診察では、大量の歯石、重度の歯周病が認められました。
上顎切歯はすでに4本が脱落しており、臼歯も2本脱落していました。

そこで充分な術前検査の後、麻酔下での歯科治療処置を行うことになりました。
処置までに口腔内の状態を出来るだけ良くしておくため、口腔内用のサプリメントと抗生物質を飲ませていただきました。

 

歯神経ブロック後、歯周プローブ検査、スケーリング、ルートプレーニング・キュレッタージ、
ポリッシング、通水テストを行いました。通水テストでは口腔鼻腔ろうは認められませんでした。

  
歯神経ブロック                  歯周プローブ検査

  
スケーリング                ルートプレーニング

  
フッ素配合の研磨ペーストを使ってポリッシング

右上顎は、残っていた臼歯5本のうち2本が破折していました。
残りの臼歯3本のうちの2本と、残っていた切歯1本は、歯周ポケットが6mm~8mmと深く
ぐらつきもひどかったため、これら5本の歯は全て抜歯しました。
  
黄○部分が破折していた歯です。           歯周ポケットが深く、ぐらついていた歯です。
                        (青○が臼歯、みどり○が切歯です)


青○部分の歯は3根歯(歯の根元が3本に分かれている歯)なので、
高速ハンドピースで3本に分割してから抜歯しました。
抜歯窩は歯槽骨のトリミングを行った後、生理食塩水で洗浄・縫合しました。


  
生理食塩水で洗浄後、


縫合(○で囲んだ部分)

歯周ポケットの深かった部分には歯科用軟膏を注入しています。



 

 

  
処置前(右上顎)                 処置後(右上顎)

  
処置前(右下顎)                 処置後(右下顎)

  
処置前(左上顎)                 処置後(左上顎)

  
処置前(左下顎)                 処置後(左下顎)

 

処置翌日、フードを食べてくれて元気に退院しました。


 退院時には、歯科検診結果表をお渡ししています。

退院翌日、元気も食欲もあり、いつも通りにしている、口を痛そうにする様子はないとのことでした。

経過①
(処置から1週間後):歯肉の炎症はかなり改善しており、抜歯・縫合部分も問題ありませんでした。
これからお口の中を健康に保っていただくため、歯みがきの仕方についてお伝えしました。


  

 ご家庭での歯のお手入れ、がんばりましょう!   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

<参考>

*歯周プローブ検査:歯周ポケットの深さを1本ずつ測定します。

*ルートプレーニングとキュレッタージ:歯科治療処置では、見えている歯垢や歯石を取るだけではなく、
                   歯周ポケットの中もきれいにすることがとても重要です。

*ポリッシング:歯石を除去すると歯の表面には目に見えない傷がつき、歯垢・歯石が付きやすい状態になっています。
        専用の研磨剤と機械でツルツルに磨き、処置後もお口の中を健康に保てるようにしています。

ペインコントロール:できるだけ痛みのない手術や処置のために。そして、より安全な麻酔のために。

 

 

 

 

 院長は日本小動物歯科研究会に所属、技能レベル1~レベル4まで、動物歯科の全レベルを修了しており、
当院ではそれに基づいた適切な歯科治療を行っています。      

 

 

 

 

 

 

 

日本小動物歯科研究会HP 「無麻酔で歯石を取る?!」
<コラム>デンタルケアのお話 

 

 *歯科の治療と処置 一覧はこちらをご覧ください。